リサイクル出前授業

東京都 墨田区立中和小学校 出前授業 報告

  • 日時
    2020年1月29日(水) 11:10~11:55
  • 場所

    中和小学校 全校301名

  • 報告

     都営新宿線森下駅徒歩5分程の江戸時代からの碁盤目状街区に立地する墨田区立中和小学校は2019年に創立145周年を迎えた墨田区で最も歴史ある小学校です。当校では現在、給食で飲み終わった牛乳パックは折り畳んでポリ袋に入れたものを乳業会社が引き取っていますが、4月から児童が洗って開いて乾かした紙パックを古紙回収業者が引き取る方式に転換するにあたり、全校児童301名を対象に出前授業を行いました。
     全国牛乳パックの再利用を考える連絡会平井代表の講義から授業が始まると児童は熱心に耳を傾けていました。紙パックの原料となる森林資源は大切に管理されていること、そして海外リサイクル事例やいろいろな古紙から得られるパルプの比較を見て、紙パックのパルプの白さに驚きつつ、「洗って・開いて・乾かして」は日本だけの独自のリサイクルシステムであること、さらに紙パックから得られるパルプは良質で、トイレットペーパーなどの家庭紙の原料となることなどを学びました。古紙の有効活用のためには、新聞は新聞、紙パックは紙パックできちんと分別する必要性も学びました。
     引き続いて全国パック連と容環協スタッフの指導のもとに全員が屋根型パックの手開き方法を実践し、合わせ目に沿ってきれいに開かずにやぶれても構わないことも学びました。開き終わった紙パックはクラス単位で水切りかごに収めました。
     最後に校長先生から「自分たちの地球を守るために今できることを行いましょう。墨田区の小・中学校の全てが取り組みます。家でも練習をしてください。」との説明を受けて児童は皆、決意を新たにしていました。
    今回の授業を通じて資源の有効利用としての紙パックリサイクルに理解が広まるとともに学乳パックの回収率向上も期待され、活動の大切さを実感しました。

    • 紙パックリサイクルについて熱心に学習
    • 全員が手開きを実践習得