リサイクル出前授業

神奈川県 川崎市立小田小学校 出前授業 報告

  • 日時
    2021年12月6日(月)  9:30〜12:00
  • 場所

    川崎市立小田小学校 5年生(1組~3組 111名)各教室にて

  • 報告

     川崎市の市民団体(3R推進プロジェクト、グリーンコンシューマーかわさき)と川崎市環境局(減量推進課、地球環境推進室)、全国牛乳容器環境協議会が連携し、川崎市立小田小学校5年生3クラス111名を対象に出前授業を行いました。
     川崎市立小田小学校は、明治6年創立148年の歴史を持つ川崎市内でも最も古い小学校の一つです。昔は小学校の周辺には水田や畑、湿地帯が広がっていたそうですが、現在では住宅が建ち並び、商店街やきれいに整備された小田公園がある豊かな環境に恵まれた小学校です。そのような環境の下で、600名近い子供たちは、元気にのびのびと学習をしています。
     『考える力 感じる心 たくましい心と体』を学校の教育目標に掲げていて、今回の出前授業は「毎日給食に出ている牛乳パックを自分たちはたたんで集めているが、捨てられているという話も聞いているので、その行方を知りたい。」という子供たちの疑問に答える形で行われました。
     出前授業は2時限目、3時限目、4時限目を使用し、クラスごとに『学校給食用牛乳パックのリサイクル』『小学校での取り組み事例紹介』を3R推進プロジェクトが、『牛乳パックリサイクルを行う事業者の取り組み』については容環恊が、『川崎市のごみ減量の取り組みと牛乳パック』を川崎市環境局が説明して行いました。
     川崎市は、環境先進都市として市民の意識が高く、政令指定都市で3年連続1人あたりのごみ排出量が少ない都市です。それにも関わらず、学校給食の牛乳パックについては、以前は乳業メーカーが回収していましたが、現在では残念ながら燃やされています。毎日飲み終えた後にたたんで集めている牛乳パックが、リサイクルされずに燃やされている事実を知った子供たちは「どうしてなのだろう?」とびっくりしていました。また、本日の給食で飲んだ牛乳パックがリサイクルされた場合、1クラスでトイレットペーパーが2個出来るという説明を聞いてリサイクルを始めたいという声もあがっていました。担任の先生からは、「リサイクルはクラス単位で始める事も可能ですか」との質問もあり、リサイクルについてかなり興味を持っていただけたことを実感しました。
     小田小学校では、これから地球温暖化防止の事、脱炭素やCO2の削減の事、紙パックのリサイクルについて調査する予定とのことでした。本日の授業が、地球温暖化防止のために自分たちに出来る事が何かを見つける良いきっかけとなってくれる事、そして小田小学校でも牛乳パックのリサイクルが始まってくれれば良いなあと思いながら、小田小学校を後にしました。

    • 容環協による講義
       
    • 市民団体、川崎市、事業者(容環協)それぞれの 立場から児童の質問に答えているようす