リサイクル出前授業

川崎市立 西御幸小学校 5年生「学乳パックリサイクル出前授業」報告

  • 日時
    2022年6月23日(木)9:25~11:20
  • 場所

    川崎市立西御幸小学校アクティビティールーム(2階)

  • 対象者

    川崎市立西御幸小学校5年生(2クラス43名)

  • 報告

     

     川崎市の市民団体(3R推進プロジェクト、グリーンコンシューマーかわさき)と川崎市環境局(減量推進課、地球環境推進室)、全国牛乳容器環境協議会が連携し、川崎市立西御幸小学校5年生2クラス43名を対象にした出前授業を行いました。
     西御幸小学校は昭和31年に開校し、今年で第66回目の開校記念日を迎えます。モダンにデザインされた外観、児童が描いたタイル壁画のモニュメント、ワークスペースが設けられたゆったりした校舎が特徴的な学校です。本年には「かわさきSDGsパートナー」として認証されています。
     同校では、5年生の総合の授業で、給食をつくる時にどのようなごみが出ているのかを調査し、出るごみの行方を予想しました。この取り組みの中で、調理後のごみは意外と種類が多いこと、分別されていることに気付き、折り畳んで集められた牛乳パックが捨てられていることを知り、「これはどうなんだろう?」という疑問が生じました。今回の出前授業は、牛乳パックも有効活用すれば立派な資源になること、自分たちも簡単にリサイクルを始められることを学び、可能であれば自分たちも行いたい、という要望がきっかけになっています。
     出前授業はクラスごとに2時限目、3時限目の授業として組み込まれ、3R推進プロジェクトが「学校給食用牛乳パックのリサイクル」「他校での取り組み事例紹介」を、容環協が「牛乳パックのリサイクルにかかわる事業者の取り組み」を、川崎市環境局が「川崎市のごみ減量の取り組みと牛乳パック」を担当しました。川崎市の市民団体からは地球温暖化や脱炭素、SDGsの内容が、容環協からは川崎市の牛乳パックリサイクルの現状やリサイクルすることによる環境保護や社会貢献についての内容が、川崎市環境局からは川崎市は環境先進都市として市民の意識が高く、ごみの排出量が年々減っているとの内容が紹介され、児童たちは真剣に聞いていました。

     毎日給食で飲んでいる牛乳パックについても、児童たちはメーカーがどこなのか?殺菌条件は何度で何秒なのか?「リサイクルありがとう」のメッセージがどこに書かれているのか?など細かいところまでよく観察していました。1,000mlの牛乳パックなら6枚、給食で飲む牛乳パックなら18枚でトイレットペーパーが1個できることを聞いて、みんなビックリしていました。授業後の感想では、「自分たちもリサイクルを始めたい」という意見が多数あげられ、非常に頼もしく感じました。西御幸小学校では2階のワークスペースの一角に、「はこ」「つつ」「プラスチック」「ペットボトル」といった回収コーナーが設けられており、児童たちが進んでごみの分別を行っていました。今回の出前授業により、「紙パック」のコーナーが新設され、さらにリサイクルが進んでゆくことを願いながら、学校を後にしました。
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