おおたかの森小学校(千葉県 流山市)を訪問して取材を行いました

おおたかの森小学校(千葉県 流山市)訪問・取材報告

  • 日時
    2023年5月31日(水)
  • 場所

    千葉県流山市立おおたかの森小学校

  • 報告

     おおたかの森小学校は日本建築学会賞を受賞した3階建ての解放感溢れる校舎が印象的な小学校で、つくばエクスプレス沿線の豊かな自然と駅前の生活利便施設を兼ね備えた地域に立地しています。敷地内にはおおたかの森中学校、流山おおたかの森センター、流山こども図書館なども併設され、地域の交流の場となっています。
     同校では、2019年から継続して、1年生から6年生までの1,700人を超える児童と先生方の全てが学校給食用紙パック(学乳パック)の回収とリサイクルに取り組んでいます。この取り組みを他の学校や施設などに紹介し、紙パックリサイクルの輪を広げるため、容環協のメンバー6人で同校を訪問し、流山市教育委員会の方々、校長先生や教頭先生や担任の先生方、栄養士の方々、児童の皆さんに色々と教えて頂きました。
     児童は自分が飲み終わった学乳パックを給食トレイの上や洗い場で開き、水ですすいだ後、クラス毎の水切りかごに入れて乾かします。児童は自分が使った食器を片付けるのと同じ意識で行っており、誰かに大きな負担がかかることはありません。この取り組みは食育の一環ともなっているようです。翌日に乾いた学乳パックをクラス毎にポリエチレン袋に詰め、給食後の清掃の時間に、ごみ分別&資源物回収ステーションの大きな容器に集めます。その後、回収した学乳パックを大きなポリエチレン袋に詰めて、指定のごみ&資源物保管場所へ持って行き、ここで搬出まで保管します。おおたかの森小学校では、近くの古紙回収業者に依頼し、週に2回、紙パックを回収して頂いているとのことでした。
     5年生や6年生の環境委員のお兄さんやお姉さんが、入学して間もない新1年生に対して洗い場で丁寧に手開きの方法を教えている場面、ごみ分別&資源物回収ステーションでさまざまな学年の児童に自信と責任に満ちた態度で分別を教えている場面が非常に印象的で、同校では学乳パックの回収とリサイクルが指導や強制に因らないごく自然な行動となっています。同校では、昨今はやや希薄になっている学年をまたいだ縦のつながりがしっかりとできており、紙パックリサイクルに限らず、今後も学校の文化がしっかりと継承されていくものと思います。

    • おおたかの森小学校
    • 給食の配膳の時間
    • 学乳パックを開いて洗っているようす
    • 高学年の児童が新1年生に教えています
    • クラス毎にかごに入れて乾かしています
    • 集めた学乳パックを回収しています