リサイクル出前授業

川崎市立 向丘小学校 出前授業 報告

  • 日時
    2023年9月4日(月)9:40~12:25(2、3、4時限目)
  • 場所

    川崎市立向丘小学校 理科室(2階)

  • 対象者

    川崎市立向丘小学校 5年生(1組~3組 121名)

  • 報告

     

     川崎市の市民団体(3R推進プロジェクト、グリーンコンシューマーかわさき)と川崎市環境局(生活環境部減量推進課)、全国牛乳容器環境協議会が連携し、川崎市立向丘小学校5年生3クラス121名を対象に出前授業を行いました。
     川崎市立向丘小学校は明治5年に創立され、今年151周年をむかえた川崎市内で最も古い小学校です。丘の上に新しいグランドを作るための工事を行ったところ、弥生時代の遺跡(平風久保遺跡)が発掘されるなど、1800年以上前から人々が生活していた場所に立地しています。学校教育目標に「自ら学ぶ子ども  自ら学び、かかわり合いながら、表現力をつけ、自分を高めようとする子ども」を掲げており、今回の出前授業は、総合的な学習の一環として、環境保全について学習し、環境問題に対して子供たちが自ら考え、実践していくことを目的に実施されました。
     授業はクラス毎に2時限目、3時限目、4時限目に理科室で行いました。まず、市民団体より、地球の温暖化防止や脱炭素にかかわる取り組み、紙パックの回収は国連が掲げるSDGsの目標につながる身近な課題であること、他の小学校での学乳パックリサイクル事例などが紹介されました。容環協からは、パックン探検隊の動画を視聴してもらった後、紙パックリサイクルがごみの減量、CO2の削減、循環型社会への貢献などにつながること、川崎市内には全国でも有数のリサイクル工場があり、回収やリサイクルの条件がそろっていることなどを紹介しました。川崎市環境局からは、川崎市のごみ回収の現状についてデータやグラフでの説明があり、川崎市は環境先進都市として市民の意識が高く、政令指定都市の中でも1人あたりが出すごみの排出量が少なく、3年連続で全国1位であったことが紹介されました。令和3年度は京都市に次いで2位でしたが、毎年、右肩下がりでごみの排出量を減らしています。
     今回の授業から、市民の意識が高く、紙パックの回収やリサイクルの仕組みができている川崎市なのに、どうして飲み終わった学乳パックが焼却処分されているのだろう?という小さな疑問が、子供たちにもわいてきたようです。授業後の感想では「学乳パック1個は小さいけれども皆でやれば沢山のCO2を減らすことができるので、まずは自分にできることから取り組んでいきたいと思いました」といった頼もしい意見も出ました。担当の先生からは「川崎市最古の小学校として学乳パックリサイクルに取り組まない訳にはいきません。子供たちとも話し合い、どのように進めていくのか検討したいと思います。今後とも宜しくお願いします」といった力強い言葉を頂きました。コロナ禍が明けて初めて実施した出前授業で、学乳パックリサイクルの環がまた一つ生まれる予感を感じつつ、向丘小学校を後にし、帰路につきました。

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