エコreゾートワークショップ(夏版)でワークショップを行いました

エコreゾートワークショップ(夏版)ワークショップ実施報告(東京都 武蔵野市)

  • 日時
    2023年7月28日(金)
  • 場所

    武蔵野市環境啓発施設「むさしのエコreゾート」

  • 報告

     「むさしのエコreゾート」は東京都武蔵野市のごみ処理施設「武蔵野クリーンセンター」の敷地内にあり、新設備の建て替えの際に旧建物の一部をリノベーションして整備された施設です。市民が環境問題を学べる環境啓発施設として2020年に開館し、高い天井が印象的な開放感あふれるスペースに環境にかかわるさまざまな展示物が置かれ、色々な体験をすることもできます。この施設では7月から8月にかけての約1か月間、「環境について楽しく学ぼう!」というテーマで、さまざまな団体や企業が環境に関連するワークショップや展示会を開催しており、容環協は7月28日に、「紙パックリサイクルについて楽しく学ぼう!紙パック由来の再生パルプで手すきはがきを作ろう」というワークショップを行いました。
     ワークショップでは小学生と保護者の方々を対象として、牛乳パックン探検隊やマシンガンズの動画視聴、紙パックの手開き体験、紙パックリサイクルのパネルやさまざまなサンプルの展示、紙パックから作られた「ぬり絵うちわ」へのぬり絵、紙パック由来の再生パルプを材料としたオリジナル手すきはがき作りなどのプログラムを組みました。ワークショップの開催が市内の全小学校へチラシ配布や広報誌などで告知されており、施設のHPにも掲載されていたため、当日の現地での参加申込みだったにもかかわらず、開館時刻にあわせて多くの申込みがあり、1回10組で2回を想定したプログラムは直ぐに埋まり、想定以上に多くの方々にご参加頂きました。
     両回ともに、動画を視聴頂いた後に2つのグループに分かれ、一方のグループには手すきはがき作りを、もう一方のグループには配布した牛乳を飲んで頂いた後の手開きを体験して貰いました。手すきはがき作りでは、回収された紙パック由来のパルプを水に懸濁させた液体から、次第に水分が抜けて紙になっていく過程を体験して頂き、仕上がったはがきを手にした参加者からは「とてもきれいで、はがきとして使うのがもったいない!」など、紙としての風合いの良さに加えて、紙パック由来のパルプが良質な素材であることを実感した声があがりました。手開き体験では、飲み終えた屋根型の小型パック牛乳を使い、はさみを使わずに手で開くコツを学んで頂きました。豆知識としてご紹介した、紙パックを開いた人しか見ることができない「リサイクルありがとう」のメッセージの話も、関心を持って聞いて頂きました。また、パネル展示、ぬり絵うちわ、ノベルティ配布などを通じて、参加者には紙パックの特長とリサイクルの意義をご理解頂きました。
     武蔵野市は紙パックを資源物として拠点回収や店頭回収に出して欲しい旨を呼び掛けており、HPで回収ボックスの設置場所一覧や、資源物の回収を行っているスーパーマーケットなどの店舗を公開しています。来場者の方々からは、普段は燃やすごみに出すか、まな板や工作に使っているというお話をうかがいましたが、ワークショップ後には、「これからはリサイクルに出したいと思います」との意見も多く寄せられました。今回の取組みが、施設の目的である環境啓発の一助となったのであれば幸いです。

    • むさしのエコreゾート
    • 動画の視聴
    • 手すきはがき作り
    • 紙パックの手開き体験