中央区こどもエコサマーウィークでワークショップを行いました

中央区こどもエコサマーウィーク ワークショップ実施報告(東京都 中央区)

  • 日時
    2023年8月5日(土)
  • 場所

    中央区立環境情報センター

  • 報告

     中央区立環境情報センターは東京メトロ銀座線「京橋駅」直結の東京スクエアガーデン6階にあり、地域が一体となって環境活動を実践する拠点として、環境に関する講座や講演会、体験型ワークショップ、環境活動登録団体による企画展示や活動発表会など、さまざまな環境に関するイベントや情報を開催、発信しています。2023年6月に開設10周年を迎え、より多くの方々にご利用いただける親しみやすい施設となるべく、現在、愛称名の投票が行われています。
     8月1日~8月7日にかけて、同センターで「こどもエコサマーウィーク」と題した夏のイベントが開催され、容環協では「紙パックのリサイクル~オリジナルのはがきづくり~」のテーマで、牛乳パックン探検隊やマシンガンズの動画視聴、紙パックの手開き体験、紙パックリサイクルのパネルやさまざまなサンプルの展示、紙パックから作られた「ぬり絵うちわ」へのぬり絵、紙パック由来の再生パルプを材料としたオリジナル手すきはがき作りなどのプログラムでワークショップを行いました。ワークショップの開催は「環境情報センターだより」と同センターHPの「講座・イベント情報」に掲載され、定員の倍以上の参加申込があり、抽選の結果、7~10歳までの小学生20名とそのご家族にご参加いただきました。
     参加者全員にパックン探検隊の動画を視聴頂いた後に2つのグループに分かれて頂き、一方のグループには手すきはがき作りを、もう一方のグループにはマシンガンズの動画視聴や牛乳パックの手開き体験をして貰い、後半ではグループが入れ替わって両方のプログラムを体験して貰いました。手すきはがき作りでは、紙パック由来のパルプを水に懸濁させた液体から次第に水分が抜けて紙になっていく過程を体験して頂き、「初めてで嬉しかった」「すごく楽しかった」「もう一回したい」などの感想が寄せられました。手開き体験では、屋根型の小型パックや口栓付きパックを手で開くコツを学んで頂き、「簡単に開けてびっくりした」などの声が上がりました。パネル展示やサンプルをご覧頂いた保護者の方々からは、「知らないこともたくさんありました」「良いパルプからつくられていると知り、きちんとリサイクルしようと思いました」などのご意見をいただきました。質疑応答では、内側がアルミの紙パックも回収できるのか、チップからパルプをどのようにしてつくるのか、紙パックがどのようにトイレットペーパーに生まれ変わるのか、紙パックから紙パックへのリサイクルはできないのかなど、興味を持っていただいたことがわかる質問が上がりました。最後に自分たちが制作したオリジナルの手すきはがきを持って記念撮影を行うなど、とても好評の中、ワークショップを終了しました。
     中央区では区のHPで、ごみや資源の分別について、人工知能を活用して対話形式で自動応答するAIチャットボットシステムを導入しており、この画面で「紙パック」や「牛乳パック」などのキーワードを入力すると、洗って開いて乾かすイラストや、小学校や公共施設の資源回収拠点一覧が載っているページに飛べるようになっています。手開き体験の中で、子供たちに学校で紙パックを回収しているかについて聞いたところ、約半数が手を挙げてくれました。今回のワークショップが、紙パックが貴重な資源であることの気付きとなり、家庭や学校での紙パック回収率アップにつながれば幸いです。

    • 動画の視聴
    • 手すきはがき作り
    • 紙パックの手開き体験
    • パネルとサンプルの展示