川越市北公民館で牛乳パックリサイクル講座を行いました
川越市北公民館 牛乳パックリサイクル講座実施報告(埼玉県 川越市)
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日時2024年5月25日(土)
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場所
川越市北公民館 会議室1,2号
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報告
川越市は、埼玉県中央部よりやや南部、武蔵野台地の東北端に位置し、都心からも近くベッドタウンでありながら、商品作物を生産する農業、交通の利便性を活かした流通業、伝統に培われた商工業、豊かな自然と文化を資源とする観光業が充実した都市です。
川越と江戸を結ぶ重要な輸送路として栄えた新河岸川の川沿いに、また縁結びの神様として有名な川越氷川神社の裏手に建つ川越市北公民館は、1991年に市民の生涯学習の場として使用することを目的に開館した公民館です。
この度、容環協は川越市北公民館からの要請により、近隣の小学生を対象とした『牛乳パックリサイクル講座』を開催することになりました。 当日は、広報川越の記事掲載、ホームページの掲載、川越市の施設に貼られたポスター、近隣小学校へ配布したチラシから応募があった小学生とその保護者18名に対して、①紙パックはどのようにつくられているのか、②紙パックの特長は、③飲み終わった紙パックはどうなるのかについて、牛乳パックン探検隊の動画視聴、紙パックの手開き体験、紙パックから出来たパルプ液を使った手すきはがきづくりの体験の3つのプログラムから学んでもらいました。
牛乳パックン探検隊の動画視聴では、紙パックは軽くて積載効率が 良い容器であることを学びました。紙で出来ているのに中身の液体が漏れないのは、紙パックがポリエチレンにサンドされ、3層構造になっているからで、ポリエチレンを剥がすと真っ白なパルプが取れることを印刷面のポリエチレン、紙、内側のポリエチレンの3つに分離した紙パックサンプルを実際に触って感じてもらいました。また紙パックから作ったパルプ液が真っ白な事を、新聞のパルプ液、チラシから作ったパルプ液と比較し、知ってもらいました。
紙パックの手開き体験では、屋根型の牛乳パック(200ml)を実際に飲んで、ハサミを使わずに手で開いてもらいました。ハサミを使わなくても簡単に開くことが出来る事、リサイクルした人しか見ることができない「リサイクルありがとう」のメッセージを実際に見て確かめてもらいました。さらに最近コンビニ・スーパーなどで良く見かけるボトルタイプの紙パックについても、ハサミで切るのではなく、手で簡単に開くコツがあることを説明しました。参加者は、関心を持って講師の説明を聞いていました。
手すきはがきづくりの体験では、パルプ液に触れて冷たくて気持ち良いと喜ぶお子さん、水を含んで柔らかくなったパルプ液に触れてふわふわしていると驚いているお子さん、水を沢山含んだパルプ液からスポンジで徐々に水分を抜き、最後にアイロンで乾燥させると固い丈夫な紙が出来ることに感動しているお子さんがいました。また近くのホームセンターに行けば、紙すきの道具が揃いますという説明に夏休みの自由研究でやってみようかしらと興味を示される親御さんもいました。
紙パックはリサイクルされるとトイレットペーパーやティシュペーパーなど私たちの生活に欠かせない家庭紙製品に生まれ変わります。また紙パックを紙ごみとして燃やすよりもリサイクルした方がCO2の排出を抑えることにもなります。
今回の講座開催に当たって、川越市は参加者にアンケート調査を実施しました。アンケ―ト調査の結果から、今回の講義に対し高評価を頂いていることより、紙パックリサイクルが誰でも身近で手軽にできるSDGsの取り組みであることを理解していただけたものと思います。-
牛乳パックン探検隊の動画視聴 -
紙パックの構造の説明 -
パックの手開き体験 -
手すきはがきづくり
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