リサイクル出前授業

神奈川県 川崎市立西菅小学校 出前授業 報告

  • 日時
    2021年11月26日(金) 
  • 場所

    川崎市立西菅小学校

  • 報告

     前回に引き続き、「3R推進プロジェクト・グリーンコンシューマーグループかわさき」と「川崎市環境局」と連携し、市内の小学校の環境学習の一環として紙パックリサイクルの授業を実施しました。
     西菅小学校は平成2年に南菅小学校・菅小学校より分離開校し、創立32年を迎えた比較的若い小学校です。児童数222名と川崎市の中では小さな小学校の一つですが、広々した校庭を持つ緑豊かな高台に建つ学校で、「子供にとって」を第一義に、通いたい通わせたい学校作りに一丸となって取り組む活気にあふれる学校でした。
     授業は5年生32名を対象に、3時限を使い「脱炭素とSDGs」「牛乳パックリサイクル」「ゴミの減量化・資源化」の3つのテーマについて行いました。
     容環協は2番目のテーマの「牛乳パックリサイクル」について講師を担当しました。
     冒頭に「パックン探検隊」のビデオ上映をした後、川崎市の牛乳パックリサイクルの現状やリサイクルすることにより社会にどのような利点をもたらすかなどについて説明を行いました。牛乳パックは食品容器だから最高級の紙を使用しており、それによってリサイクルされるトイレットペーパーやティッシュペーパーなどリサイクル品も高品質であることに大変興味を持って聞いていました。
     授業の中で、川崎市は環境先進都市として市民の意識も高く、政令都市の中では3年連続1人当たりのゴミの排出量が最少であるにもかかわらず、学校給食のパックについては残念ながら燃やされている現実があることの説明がありました。隣接する横浜市の小学校での牛乳パックのリサイクル事例や、同じ川崎市内でもリサイクルの取組みを開始した小学校の事例を紹介し、自分たちも出来ることからやっていこう、という思いを持ってくれたに違いありません。
     授業の最後の質疑応答では、「脱炭素の意味は?」「どれくらいのトイレットペーパーが再生紙から作られているのか?」「牛乳パックになぜ水を入れても漏れないか?」「再生紙で利用されているトイレットペーパーの割合はどれくらいか?」など、積極的な質問が10個以上飛び出しました。また、授業終了後にも、紙の原料となるチップやパルプの実物サンプルや紙パックの分解模型など興味深く見たり、触ったりして、非常に有意義な授業となりました。
     今回の授業は、「環境について考えよう」という課題のもと、児童たちが後日発表する題材の1つでもありました。今後も容環協の出前授業が、リサイクルについて自ら考え、実行するきっかけになる活動になればと思います。

    • 西菅小学校の校舎
    • メモを取りながら熱心に講義を聞く児童