刊行物

「紙パック宣言」出版のご案内

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寄本勝美 早稲田大学政治経済学術院教授
平井成子(全国牛乳パックの再利用を考える連絡会)
猪瀬秀博((株)エコイプス)
全国牛乳容器環境協議会 出版編集委員会委員
日本評論社
1,575円 (税込み)
2009年8月

紙パックは、消費者に身近であっても、意外と知られていないことが多い容器です。本書は紙パックという一つの容器の原料の調達から加工、中身の飲料製造・流通・消費・リサイクル・再商品化されてモノが生まれ変わるまでをトータルに取り上げ、単なる説明本の域を超えた今までにないユニークな本となっています。  ひと粒の種子から始まる紙パックの旅、木と生き物とそして人間の共生する森はゆっくりとしたサイクルで資源を再生産しています。紙パックはその樹木の端材や間伐材を主原料としており、環境への負荷が小さい容器です。  また日本で独自に構築された紙パックリサイクルの始まり、その母体となった市民団体のリサイクル運動を通じた人とモノ・人と人とのつながりに触れています。さらに学校教育への支援活動なども伝えています。そして、何よりも中身飲料とともにある食の安全・安心を守る地道な努力を背景としています。  本書の中の、容器の一生涯や関わる社会や人々の有り様を通じて、現代の暮らしの成り立ちや仕組み、さらには地球や社会のあり方を見つめ感じてもらうことにもつながっています。そこで見えてくる地球の未来への提言を、汲み取っていただきたいと願っています。