リサイクル出前授業

横浜市立 豊岡小学校 出前授業 報告

  • 日時
    2024年1月19日(金)10:40~11:25(3時限目)
  • 場所

    横浜市立豊岡小学校

  • 対象者

    横浜市立豊岡小学校 4年3組(教室) 32名

  • 報告

     

     横浜市立豊岡小学校はJR鶴見駅から延びる豊岡商店街を抜けてすぐの立地にあります。「学び合い 高め合い まちとともに明日を拓く豊岡っ子」を学校教育目標としており、地域に根付いています。明治5年に当時の鶴見村の寺院内に創立された郷学校がルーツであり、大正13年に前身の鶴見尋常小学校(豊岡)が発足し、今年、創立100周年を迎えました。100周年の記念として、「未来へつなげ 笑顔と希望 みんなでつなぐ 豊岡のバトン」と書かれた横断幕を掲げられ、廊下には100周年新聞や当時の写真などが掲示され、教職員も児童も歴史を楽しんでいる雰囲気がありました。
     出前授業では、牛乳パックン探検隊の動画の視聴を通じて、木から紙ができること、紙パックは紙とポリエチレンからできていること、紙パック由来の紙もポリエチレンもリサイクルできること、紙パックリサイクルがごみの減量、CO 2 の削減、循環型社会への貢献などにつながることなどを学習して貰った後に、紙すきはがき作りのデモンストレーションを行いました。デモンストレーションの前には、5cm角に切った紙パックを児童に渡し、ラミネートされているポリエチレンを剥がすと真っ白な紙になることを実体験して貰い、新聞やチラシ由来の灰色のパルプ液と、紙パック由来の白いパルプ液を見せて、紙パックが貴重な資源であることを視覚的に理解して貰いました。
     紙すきはがき作りのデモンストレーションでは、今、自分たちがはがした紙と同じものからできたパルプ液を漉き、搾り、乾燥させる工程で、液体から固形のはがきに変化していく、厚かったパルプの層が薄くなっていく、漉いたはがきをアイロンで乾燥させるときに蒸気が立ち上る、といったさまを、児童たちは興味深く見ていました。また、松ぼっくり、木材や端材、チップ、パルプ、紙パック再生品のトイレットペーパーやティシュペーパーなどのサンプルや、紙すきの材料となるパルプ液を触ってみる、紙パック由来のパルプ液と新聞由来のパルプ液の臭いをかいでみるなど、とても積極的に授業に参加してくれました。
     授業後には、「日本国内で植林はしているの?」「紙パック1枚からどれくらいのはがきができるの?」、「紙すきはがき作りの方法を知って、紙パックをリサイクルすることが地球環境に役立つことが知れて良かった」などの質問や感想があがりました。
     2月には、今回の出前授業で教わったことを活かし、総合の授業で紙すきはがき作りに挑戦し、授業参観の案内をそれぞれの児童自らが作成するとのことです。これから、どのように工夫して紙すきを行うかを児童たちで相談し、計画を立てるとのことであり、おうちの方には、どのような紙でどのようなデザインの案内が届くのか、楽しみにお待ち頂きたいと思います。今回の授業を通じて、児童たちがリサイクルの重要性を理解し、環境に対して自分たちができることが何かを考え、また、学校や家庭などの周りの方々へ広め、未来へつながる取り組みを行ってくれるのではないかという期待を胸に、帰路につきました。

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