リサイクル出前授業

神奈川県 川崎市立川崎高等学校附属中学校 出前授業 報告

  • 日時
    2021年5月20日(木) 
  • 場所

    川崎市立川崎高等学校附属中学校 講堂

  • 報告

     川崎市の市民団体(3R推進プロジェクト、グリーンコンシューマーかわさき)と川崎市環境局(減量推進課、地球環境推進室)、全国牛乳容器環境協議会(以下「容環恊」といいます。)が連携し、川崎市立川崎高等学校附属中学校3年生118名を対象に今年度初めての出前授業を実施しました。授業は、消毒の徹底、1列ごとに空席を設けて着席するなど万全の新型コロナ感染防止対策を取りながら、大きな講堂で行われました。
     まず、市民団体より①川崎市の学乳パックがリサイクルされていない現状②3Rとは何か③脱炭素・温暖化防止の取り組みについての講義がありました。続いて川崎市環境局より、川崎市の資源物の行方についての講義がありました。そして容環恊からは『パックン探検隊』のビデオを上映、紙パックの産地、森林管理、木は無駄なく使用、長くて丈夫なパルプ、紙パックは貴重な資源、リサイクルの方法と大切さについて学習してもらった後、学乳パックリサイクルの取り組みを考える上でのヒント(材料)となるようなキーワードについて説明を行いました。最後に川崎市内の小学校で実際に行われている『学乳パックリサイクルの取り組み』のビデオを視聴、その後生徒さん同士で話し合いを行いました。
     2年生で川崎市の環境問題を学び、3年生では川崎市が進める脱炭素やSDGsの取り組みを学習する予定ということもあり、話し合い後の質疑応答の場面では「家で母親が一生懸命紙パックをリサイクルしているのを見て、学乳パックも同じようにリサイクルされていると思っていましたが、リサイクルされていない事実を知り、ショックを受けました。」「川崎市で現在廃棄されている学乳パックを全てリサイクルした場合、環境に対してどのくらい影響を与えるのでしょうか?」「びんの牛乳と紙パックの牛乳ではどちらがより環境に優しい容器なのでしょうか?」といったような鋭い感想や質問がありました。
     川崎高等学校附属中学校では今すぐ学乳パックリサイクルを開始したいという希望はありませんでした。しかしながら、なぜ学乳パックがリサイクル出来ないのかを学んだことにより、生徒さん自らが考え、行動し、より良い結果が導かれていくような手応えを感じることが出来る出前授業となりました。

    • 学校の外観 
       
    • 広い講堂では120名でも密にならない講義が可能