リサイクル出前授業

横浜市立 矢向小学校 個別支援学級 出前授業 報告

  • 日時
    2023年1月19日(木)14:30~15:15(6時限目)
  • 場所

    横浜市立矢向小学校 教室(1階)

  • 対象者

    横浜市立矢向小学校 個別支援学級

  • 報告

     

     矢向小学校は明治6年(1873年)に設立された矢向学舎をその起源とする非常に長い歴史を持つ学校です。1944年に小学校として開校され、2023年に創立80周年を迎えました。その歴史と伝統は旧字体と隷書で書かれた正門の学校名にうかがい知ることができました。児童数は約1,000人であり、横浜市の中でも最大規模の小学校の一つです。個別支援学級では、ビー玉と水を入れたペットボトルにちぎった紙パックを入れて振ってパルプを分離し、これを漉いて乾かして葉書をつくる工作を行い、この中で、紙パックの表面がツルツルしていたり、透明な層が剝がれたり、絵の具やクレヨンで書いた色が割と簡単に消えたりするような気付きがあり、「紙パックは何からできているんだろう?」「給食で飲んだ後にリサイクルした紙パックはどうなるんだろう?」「どうしてリサイクルするんだろう?」といった疑問が生じました。これらの体験や疑問が今回の出前授業のきっかけになっています。
     出前授業は個別支援学級の総合の授業として行いました。パックン探検隊のビデオを放映し、新6枚パネルに沿って紙パックの製造やリサイクルの仕組みについて紹介し、牛乳パックからトイレットペーパーができるまでの工程や設備を紹介した工場動画を放映した後、松ぼっくり、木材、チップ、パルプ、紙パック、再生パルプ、ポリエチレン、トイレットペーパーやティシュペーパーなどのサンプルで、木から紙ができること、紙パックは紙とポリエチレンからできていること、紙パック由来の紙もポリエチレンもリサイクルできることを説明しました。また、持参した屋根型、レンガ型、注ぎ口付き紙パックの手開きを行い、道具を使わずに簡単に手でひらけることを実践しました。最後に2022年度の「牛乳紙パックで『遊ぶ学ぶ』コンクール」の入賞作品の動画を放映し、児童からは「凄い!」「小学1年生や3年生が作ったの?!」「僕たちはできっこない!」(そんなことはないと思う!)などの感嘆の声が上がりました。記念として「紙パックで地球にやさしくNOTEBOOK」と「地球にやさしく紙パックのリサイクル」冊子を配布し、早速、氏名欄に名前を書いてくれた児童もいました。
     授業の後にはサインやイラストを求められ、容環協の委員が拙いパックンの絵を描きました。その横に、児童が冊子やノートのイラストを真似たパックンをサラサラと描いてくれたのですが、これが普段見慣れている筈の我々の絵を遥かに凌駕するほど見事で、驚きました。児童達が自らの鋭い視点や才能を伸ばしてくれることを想いながら帰路につきました。

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