リサイクル出前授業
千葉県 市川市立国府台小学校 出前授業 報告
-
日時2024年7月9日(火)9:30~12:15
-
場所
市川市立国府台小学校
-
対象者
市川市立国府台小学校(4年生 各教室)
-
報告
駅の雑踏から離れ、大学などが並ぶ街道から少し入った住宅地に市川市立国府台小学校はあります。校舎入口扉の上のガラスには2羽の孔雀が描かれ、壁には卒業生の寄贈による矢切の渡しのモザイク絵や合戦を描いた木彫のついたてが由緒ある土地柄を連想させる学校でした。
出前授業は4年2組、3組、1組の順に各教室で行いました。容環協メンバーのあいさつに続き、市川市のごみ処理の現状から始め、牛乳パックン探検隊の動画を視聴してもらいました。紙パックのリサイクルがCO2(二酸化炭素)の排出削減につながることを紹介するに当たり、CO2の話題は難しいかなと思っていましたが、SDGsを学習しているためか、CO2という言葉を知っている児童が多いことが印象的でした。動画を振り返りながら、紙パックが有用な“資源”であること、また日本独自の紙パックリサイクルシステムが、1984年に「もったいない」と思う心を子供たちに伝えたいという主婦の活動から始まったこともお話ししました。
出前授業は、説明を聞くだけでなく、五感で実体験できる機会でもあります。両面に貼ってあるポリエチレンをはがした紙パックを手で触れてもらうと、「肌触りが気持ちいい」という児童もいました。次に、3種類の紙パルプを溶かした液体を見せ、溶かした元のパルプが何であるか質問すると、なかなか正解しない組もあれば、すぐ正解する組もありました。新聞紙は黒く、段ボールは茶色くなる一方で、紙パックを溶かすと真っ白になることを、このクイズによって目で見て体験してもらいました。続いて、湿らせた紙パック片の両面から、ポリエチレンをはがし、中には印刷されていない白い紙があることを実際に確認してもらいました。集中してポリエチレンを剥がし、紙を更に2層にして計4枚に剥がした児童もいました。
トイレットペーパー1個を作るのに1リットルの紙パックが何枚、必要か当てるクイズでは、「6枚」の「大正解」が出ると、大いに盛り上がりました。
授業のあとは、質問や感想を発表してもらいました。「紙パックは無駄なくリサイクルされるのがわかりました」「牛乳をいっぱい飲もうと思いました」という感想を元気に発表してくれました。 おみやげとして、牛乳パックから作られた、ノート、ティシュペーパー、うちわ、手すきはがきを最後にお渡ししました。児童からは、「トイレットペーパー以外にもいろいろな製品にリサイクルできるんだ」と驚きの声があがっていました。
梅雨らしくない晴天のもと、暑さに負けない元気を児童たちからもらい、学校をあとにしました。