リサイクル出前授業

川崎市立 東橘中学校 出前授業 報告

  • 日時
    2024年8月30日(金)14:35~15:25
  • 場所

    川崎市立東橘中学校 多目的ホール(1階)

  • 対象者

    川崎市立東橘中学校2年生(8クラス 322名)

  • 報告

     

     川崎市の市民団体(3R推進プロジェクト、グリーンコンシューマーグループかわさき)と川崎市環境局(減量推進課)、全国牛乳容器環境協議会(容環協)が連携し、総合的な学習の時間に「川崎市のゴミ施策や牛乳パックのリサイクルについて学び、環境問題に関する基礎知識を身につけ、暮らしに関する課題に取り組む姿勢を高めること」を目標として出前授業を行いました。
     東橘中学校での出前授業は今回が2回目です。前回(2022年7月)は2年生320名を対象に出前授業を行い、2022年度・2023年度に短い期間ですが、学校給食用牛乳紙パック(以下、学乳パック)のリサイクルを行った実績がある学校です。その時は出前授業を受けた学年のみの活動だったため、卒業と同時にリサイクル活動は終了してしまいました。しかし、当時の担当教諭が、学乳パックリサイクルは身近に出来る環境活動の一つであり、生徒の環境マインド向上にとって良い活動なので、今回お申し込みになったそうです。
     当日は、台風10号の影響で関東地方に大雨が降る生憎の天候でした。出前授業は、2年生、8クラス、322名の生徒に対して多目的ホールで行われました。まず市民団体より、パリ協定やSDGsなどの国際的な枠組みの説明、川崎市が策定した脱炭素戦略「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」で皆が一丸となって環境問題に取り組む重要性の講義があり、他校で行われている学乳パックリサイクルの取組動画を視聴しました。容環協からは『牛乳パックン探検隊』の動画を上映し、紙パックが地球に優しい飲料用容器であること、紙パックのリサイクルのルールについて、森林管理について、木は無駄なく使われていること、再生紙工場で紙パックが生まれ変わることを説明しました。川崎市には、全国でも有数のリサイクル工場があり、紙パックの回収・リサイクルの仕組みがきちんと出来上がっています。しかし、現在学乳パックが焼却処分されていることを生徒に話すと皆びっくりしていました。最後に川崎市環境局より、川崎市のごみ回収の現状についてデータやグラフを交えた講義がありました。川崎市は環境先進都市として市民の意識が非常に高く、政令指定都市でも一人あたりが出すごみが少ない都市(全国の政令指定都市で京都市についで第2位)である事が紹介されました。
     東橘中学校は、900名以上の生徒がいるマンモス中学校です。今回の出前授業を通じて、生徒一人一人が地球環境のために何ができるのかを考える機会になれば良いなあと思いました。

    • 川崎市立東橘中学校外観
    • 講師陣の自己紹介
    • 講義を集中して聞くようす
    • リサイクルされた紙製品を紹介