紙パックリサイクル事例

福岡県小郡市

  • 場所

    福岡県小郡市

  • 取組事例

     小郡市は福岡県の中央部に位置し、市内に織姫を祀る七夕神社と牽牛を祀る老松神社があることから七夕の里として知られています。
     小郡市の資源回収は基本的には家庭の軒先で行っていますが、スチール缶・アルミ缶・乾電池・紙パック(アルミ無し)については市内に110か所ほどある行政区にて1回/月の回収日に集めています。紙パックの回収容器を新規に作成しようと考えていたところ、容環協からの回収ボックス提供の件を知り、2018年秋から各行政区に設置を行いました。従来のプラスチックケースと異なり、紙パックの形状が分かりやすいので市民の認知度が向上し、回収量が増加してきていると嬉しい報告がありました。紙パックの回収量は2013年頃から減少傾向が続き、2017年度は6.6tでしたが、回収ボックスの効果か2018年度は6.8t、2019年度は更に増加の見通しとなっています。
     回収した紙パックは、環境衛生組合連合会から愛媛県の製紙メーカーに送ってトイレットペーパーに再生し、「たなばたロール」の名称で市内にて販売されています。雑誌系の回収紙から再生した「おりひめティッシュ」と共に市民への認知度は高く、やや高めの価格設定にもかかわらず人気の品となっていました。
     小郡市では1回/3年の頻度でごみの組成分析を行っていますが、一般ごみへの紙パック混入率が2014年度には0.7%であったのに対し、2017年度は6.5%と跳ね上がってしまったため、ごみの分別強化を図り、貴重な資源である紙パックの回収促進につなげているとのことでした。

    • 旧型回収ケースと回収ボックス
    • たなばたロール