紙パックリサイクル事例

コアレックス三栄株式会社 東京工場

  • 場所

    神奈川県川崎市

  • 取組事例

     容環協は2023年7月、コアレックス三栄東京工場を訪問し、視察と共に意見交換を行いました。
     当工場は、国家プロジェクトの一環としてゼロ・エミッションを実現し、2003年に誕生しました。古紙を再生する際に発生するプラスチック類、ペーパースラッジなどを回収ボイラーで燃焼して蒸気をつくり、生産工程で再利用します。燃焼後の灰はセメントの原料として再利用します。また、家庭で使用された水を高度処理し、工場用水として再利用するとともに、4段階にもおよぶ浄化システムで排水をキレイにしてから海へ放流します。工場見学し、あらためてその先進性に驚きを覚えました。
     現在、当工場の原料は機密文書が半分程度を占めており、完全予約のもとで処理されています。紙パックを配合することにより、トイレットペーパーの品質を整えています。
     工場見学後のディスカッションにおいては、新しい取組みに話題がおよびました。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で使用された紙資源は全てグループ会社のコアレックス信栄(静岡県富士市)でトイレットペーパーに再生されたとのこと。自治体や企業との連携事例として座間市およびイオンモールとの連携、熱海や伊豆長岡の旅館との連携などを通じて紙資源のリサイクルを推進しているとのことです。
     今後も容環協は製紙メーカーと連携し、啓発活動に注力する必要性を強く感じました。

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