リサイクル出前授業

門真市立上野口小学校 出前授業 報告

  • 日時
    2024年9月17日(火)13:30~15:10(5、6時限目)
  • 場所

    門真市立上野口小学校 理科室

  • 対象者

    門真市立上野口小学校 4年生2クラス(42名)

  • 報告

     

     この度、上野口小学校4年生を対象に出前授業を実施しました。これは、同校の4年生がSDGsの学習に取り組む中で、環境問題に対する実践的な取り組みの重要性を感じ、4年生担任の先生が容環協のホームページをご覧になり、申し込みに至ったものです。
     授業は、理科室において4時間目と5時間目の2時間、4年生2クラス42名を対象に行われました。まず、動画「牛乳パックン探検隊」を視聴し、紙パックが環境に優しい素材で作られた容器であること、リサイクルによって様々な製品に生まれ変わることを学びました。続いて、門真市の紙パック回収方法や、学乳パックのリサイクルが進んでいない現状について説明し、児童たちに「なぜ学乳パックはリサイクルできないのか?」「どうすればできるようになるのか?」については皆で考えてくださいと呼びかけました。
     その後、給食で出た紙パックを用いて、手開き体験を実施しました。学乳パックのリサイクルを行っている小学校の事例を動画で紹介した後、スタッフの指導のもと、児童一人ひとりが実際に紙パックを開きました。はさみを使わずに簡単に開くことができることに驚き、リサイクルへの興味が一層深まった様子でした。
     続いて、紙すきの体験に移りました。事前に水に浸して柔らかくした紙パックからポリエチレンを剥がし、取り出した紙層を小さく千切りミキサーで細かく砕き、パルプ液を作製しました。児童たちは、できたパルプ液を恐る恐る指で触ったり、取り出した手でパルプの感触を確かめたりしながら、紙の原料となるパルプの性質を肌で感じました。
     紙すき体験の仕上げに、代表の先生2名が、パルプ液を使って手すきはがき作りに挑戦しました。児童たちは先生たちを取り囲み、興味津々に見学していました。すき網ですくい上げられたパルプが、長方形の形になると、「すごい!」と歓声が上がりました。完成したはがきは、少し厚手で風合いがあり、先生たちも満足そうでした。
     授業の最後には、質疑応答の時間を取りました。児童からは、「トイレットペーパーの芯はどうすればいいのですか?」「紙パックから服を作ることはできますか?」など、様々な質問が飛び出し、紙パックのリサイクルに対する高い関心がうかがえました。
     授業後、校長先生や担任の先生方と面談を行い、今回の出前授業の成果について意見交換を行いました。先生方からは、「今回の出前授業を通じて紙パックのリサイクルについて、より深く理解し、実践したいという意欲が高まった」という嬉しいお言葉をいただきました。
     容環協では、今回の出前授業をきっかけに、上野口小学校だけでなく、門真市全体で紙パックリサイクルの輪が広がるよう、今後も積極的に支援活動を行っていきます。

    • 手を上げてクイズに答えるようす
    • 質問をするようす
    • 上野口小学校外観
    • パルプづくりの説明を聞くようす