リサイクル出前授業

川崎市立古市場小学校 出前授業 報告

  • 日時
    2024年10月29日(火)13:20~14:20(5時限目)
  • 場所

    川崎市立古市場小学校 体育館

  • 対象者

    川崎市立古市場小学校 5年生60名

  • 報告

     

     川崎市の市民団体(3R推進プロジェクト、グリーンコンシューマーグループかわさき)、川崎市環境局、全国牛乳容器環境協議会(以下、容環協)が連携して川崎市立古市場小学校5年生60名を対象とした出前授業を行いました。
     古市場小学校は、野球場やサッカー場、ゴルフ場を有する多摩川緑地と住宅街の中に建つ学校で落ち着いた環境のもと、「個性輝く豊かな人間性と主体的に生きる創造力をもち、心身ともに健康な子どもを育てる」を学校教育目標にかかげ、420名以上の児童が伸び伸びと楽しく学習しています。
     授業は5時間目に体育館で行われました。まず市民団体より、地球温暖化や脱炭素、国連が掲げるSDGsにかかわる身近な課題として学校給食用牛乳紙パック(以下、学乳パック)をリサイクルする意義について判りやすい説明がありました。また実際に学乳パックリサイクルに取り組んでいる学校の様子も紹介されました。容環協からは『牛乳パックン探検隊』の動画を視聴してもらい、紙パックが地球に優しい容器であること、紙パックにはリサイクルのルールがあり、分別して出すことにより、トイレットペーパーなどに生まれ変わる事を説明しました。川崎市には全国でも有数の、紙パックをリサイクルできる家庭紙工場があり、紙パックの回収・リサイクルの仕組みは出来上がっているにもかかわらず、残念ながら大部分の学乳パックはごみとして燃やされていることを話すと皆びっくりしていました。川崎市環境局からは市のごみ処理の現状についての講義があり、川崎市は環境先進都市として市民の意識が非常に高く、政令指定都市でも一人あたりが出すごみが少ない都市である事が説明されました。各団体の講義後には、児童から「リサイクルをするとCO2を減らす事が出来るのでこれからリサイクルをやっていきたいと思います」「川崎市は環境について考えていることがよくわかりました」などの感想を聞くことができました。
     授業の最後には、容環協が講義で使用したサンプルを触る体験コーナーを設け、木材チップやパルプ、剥離されたポリエチレン、固形燃料(RPF)を手にとってもらいました。また、ポリエチレンと紙に分離した紙パックを手に取り三層構造になっていることや、模型を使って紙パックが1枚の紙からできていることを実感してもらいました。
     今回の出前授業には、川崎市教育委員会の方々が視察に来られました。市民団体、川崎市環境局、容環協が連携して行う出前授業について、環境教育の一環としての意義を実感いただく良い機会になったと思います。川崎市での出前授業が市民団体、市環境局、容環協だけでなく、さらに市教育委員会の協力が加わることにより、学乳パックリサイクルの輪が今後も広がっていくことを予感させる出前授業になりました。

    • 手に触れて学びました
    • 容環協の講義